2020年11月末、東京下町の小さな企業が開発した、温泉鉱石と炭を原料に作られた複合鉱石粉が特許を取得しました。鉱石の発する微弱電磁波と炭の伝導性が乱れた神経をコンディショニングする作用で反応の改善をもたらし、高齢者の転倒リスクを軽減する効果が認められたものです。特許番号6802940号

脳や脊椎から発せられた命令(情報)は、電流として神経線維を伝って各部へ伝えられますが、このとき各部位の電位の変化が重要になります。電位に乱れがあると命令(情報)が正しく伝わらない原因になり、神経障害として現れます。逆に電位の乱れが整っていると末梢神経の隅々まで命令(情報)が行きわたり、伝達不良による様々な障害が軽減されたり、反射が良好になるなどの作用が期待できます。

当協会では、こうした作用をもたらす技術を「スパオール(技術)」と呼び、各種開発や運用、研究を奨励しています。

 

スパオール技術を用いた製品(スパオール製品)の装着によって、歩行リハビリ中の方や、四肢が満足に動かない老犬、前脚の甲を地面についてしまう「ナックリング」の症状のある成犬の歩行状態が著しく改善した例がありますが、これらは障害の原因が神経伝達状態の異常にあり、それが改善されたと考えられています。装着時の脳波変化や、加重時の重心動揺範囲の縮小など、数値化された測定結果とともに、これらの臨床結果が、神経系のコンディション改善を裏付けるエビデンスということができます。

スパオール製品は大手メーカーに採用された素材をはじめ、既にいくつも発売されています。製品によって、体幹安定(転倒防止)、リラクゼーション、血流促進と区分されていますが、それぞれのエビデンスが明確に示されている点が評価できます。