神経とパフォーマンスの関係

アスリートでも一般の方でも、スポーツ時には運動神経、反射神経をフルに使います。そのとき、神経の一部が情報を伝えられない状態にあったとしたら、パフォーマンスはどうなるでしょうか?
また、身体を動かすのはスポーツ時だけではありません。日常生活でも、睡眠時以外は何かと動いているものです。健常で若いうちはこうした日常生活に身体能力の不足を感じることは少ないと思いますが、年齢を重ねるにつれて、ただ歩くことや椅子から立ち上がることなどに、不自由さを感じるようになってきます。こうした状態は、実は筋肉や腱の老化だけが原因ではありません。アスリートのパフォーマンスと同様、神経のコンディションがかかわっているのです。

走る、跳ぶ、投げる、といった動きをコンマ1秒でも速く、正確に行うためには、筋肉のパワーよりもむしろ神経の反射速度が重要になります。筋トレを頑張っても速いパンチを打つことはできませんよね。それは筋トレで鍛えた筋肉は役に立たない、ということではなく、単純にパンチを打つ練習をしていないから。筋肉は単純に力を発揮します。そして、その力をどのように使うかは神経が司っています。つまり、アスリートにとってもシニアにとっても、パフォーマンスを上げるには筋肉と神経の両方を鍛える必要があるということです。

とはいえ、アスリートはともかく、一般の方にとって神経を鍛えるというのはピンとこないと思います。スポーツであれば反復練習などがそれにあたりますが、日常生活においては「神経のコンディションを整える」「神経の乱れを正す」といったとらえ方でよいと思います。各部の筋肉に正しく命令を伝える、そのためには神経の乱れを正すことが重要ということです。

歩けなくなった老犬が歩く

人間も動物も、加齢によって神経が傷つき、乱れます。犬の後脚が弱ったように見えるとき、実は腰の神経に問題があることが多いそうです。動画の老犬はまさに腰椎の神経が悪く、後脚に命令が届きにくくなってしまっています。歩行はもちろん、踏ん張りがきかずに排泄もままならない状態でした。そこで、腰部にスパオール®加工したウエアを着せたところ、翌日には若干ヨタヨタしながらも坂道を昇るほどに回復しました。

筋肉や腱が弱っていたのであれば、このような短時間での回復はありえません。神経が乱れていて情報伝達が滞っていた状態が解消され、思う通りに脚を動かせるようになったゆえの回復です。

もともと十分な身体能力をもつアスリートなら、そこからさらに上積みがあるでしょうし、日常生活に不便がある高齢者であれば、この老犬のように回復するかもしれません。また、一般のビジネスパーソンであれば、立ち仕事や歩き仕事が楽になり、疲労軽減につながることでしょう。

温泉鉱石と電磁波

国内では玉川温泉や三朝温泉、海外ではバドガシュタインなど、温泉鉱石の効果を利用した保養地や湯治場は数多くあります。放射性の鉱石が地表近くに露出して弱い電磁波を放射している地域であり、そこに温泉が湧けば湯治場となって、大変古くから多くの人々の療養に利用されてきました。

スパオール技術は、この微弱電磁波を利用して、神経のコンディションを整えています。ところで電磁波や放射線、放射能というと必要以上に恐れる方がいらっしゃいますが、問題はその強さであることを、まず知っていただきたいと思います。電磁波や放射線の強さは、簡単に言うと放射しているエネルギー量によって決定しています。このエネルギーが高いと様々な害を及ぼしますが、十分に弱ければ、無害どころか湯治場の例のように、むしろ健康に利する場合もあります。

電磁波は強さによって害にも益にも

電磁波の強さをイメージするのに、「指圧」を想像してみてください。硬い棒などで力任せにグイグイと押せば筋肉や腱が壊れてしまいます。これが、強いエネルギーの電磁波を浴びた状態です。

一方で適度な強さで指圧されたらどうでしょう?血液やリンパの流れがよくなり、滞留した疲労物質が流れ、身体がほぐれていきます。これが弱い電磁波を浴びた状態です。

強すぎる刺激はもちろん避けなければなりませんが、刺激が全くないのもよくありません。大阪府立大学で行われたゾウリムシの増殖実験では、微弱な電磁波を照射したグループは、電磁波をカットしたグループに比べて2倍以上の増殖が見られたそうです。生物にとって適度な刺激が非常に重要であるということを示唆した実験結果と言えます。

『スパオール®』は、複数の温泉鉱石を独自のレシピで配合し、オーガニック炭と混ぜ合わせることで、発生する電磁波をコントロールし、非常に微弱ながらも神経に適切な刺激を与えるように調整する技術および素材です。

微弱電磁波の刺激で神経を整える

そもそも神経の乱れとはどのようなものでしょうか?少々乱暴ですが、一言でまとめると「神経線維の異常な電位配列」のことです。脳から末端の神経まで、流れているのは「電流」です。この電流は、デジタル信号が「0」と「1」の組み合わせで流れていくのと似て、電位の「+」「-」の変化によって情報を伝えています。仮に正常な電位配列が「+-+-+-」であったとしましょう。このように配列された神経線維にはスムーズに情報が流れます。しかし、成人の神経線維は地球4周分といわれるほどに長大であり、そのすべてが正常を保つことは極めて困難です。つまり、中には「+++---」など、本来とは異なる電位配列になっている部分が生じます。この部分は情報を正しく伝えることができませんので、そこから先は神経が正常に働いていません。このような部分が多くなることが「神経が乱れている状態」であり、様々な不調が生じやすい健康状態であるとも言えます。

神経の乱れが電位配列の乱れであるならば、それを正しく修正すればコンディションが整うということになります。そのひとつの方法が微弱電磁波による刺激、というわけです。

神経が乱れる原因と解決策

神経の乱れは様々な原因によって生じます。主にはストレス、残留農薬や排気ガスなどの有害物質、体内活動によって生じる活性酸素などが挙げられます。いずれも現代人にとっては避けがたく、もはや宿命とでもいうべき問題です。これらの悪影響を最小限にするため、生活習慣や食事内容、調理方法などを工夫することはもちろん有用です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、食材はできるだけオーガニックに近いものを選び、慣行農法の野菜であれば、よく洗い、厚めに皮をむく等々、いずれも脳や神経のコンディションを整えるために有効であると言えますし、当協会としても是非お勧めしたい習慣です。しかし、前述のとおり神経線維は非常に長大なので、それでもすべてを正常に保つのは至難の業。また、健康に留意するあまり、それ自体がストレスになってしまうことも珍しくありません。

こうした現実ゆえに、実践可能な神経コンディショニング方法として、微弱電磁波で神経を刺激するという技術が開発されました。脳波を測定しながら温泉鉱石の種類や配合を調整。効果を保ちながら電磁波の強度を下げるための工夫。これら、長期間にわたる試行錯誤の結果、十分なエビデンスを伴う、現在の『スパオール®』のレシピが確定し、特許取得に至っています。スパオール®技術・素材を使用した製品は、脳波測定や重心動揺測定などを繰り返し実施し、高い再現性をもって効果が確かめられています。